退職届や退職願はあまり書く斯会も無いためいざ、退職を決意し書こうと思ったとき
「はて・・・どっちかな・・?辞表かな?」
なんて迷う人がほとんどだと思います。
自分は、つい最近会社を辞めたので、書いたばかりですがその前は28年ほど前でした。
当時はネットも無かったので、総務部に聞くしか無く何度も失敗し書き直した記憶が有ります。
慣れている訳ではないので悩みますよね。
今日はそんな退職届と退職願の違いや書き方についてです。
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◆退職届と退職願いその違いは
会社を辞めようと決断したとき、多くの人は退職届や退職願を提出します。しかし、あまり多く経験する事でも無いためほとんどの方は一帯どちらを書けば良いのかわかりませんよね。
また辞表と呼ばれるものも有り、よくわからないのが普通です。まずはじめに、退職届と退職願、そして辞表の違いについて述べます。
退職届
退職届は退職する事を会社に届け出る書類です。つまり、退職届は退職する意思を一方的に会社に伝える事であり出された時点で退職は確定します。ただし、後から述べるように最低でも2週間前には提出する必要があります。退職届はほぼ間違い無く撤回はできませんので覚えておいてください。
一般的に、退職届は退職願を提出後、退職が確定した際、提出します。
退職願
退職願は退職を会社に願い出る書類です。退職届との違いは退職する意思を一方的に伝えるのでは無く、まずは願い出ると言うことです。退職願も原則、撤回はできませんがあくまで願いなので人事課で処理される前なら撤回できる場合もあります。退職願は一般的に、退職を決断した際、直属の上司に手渡すのがセオリーです。
辞表
よく刑事ドラマとかで辞表を出すシーンを見かけますが辞表とは公務員や会社の社長や取締役など経営層や公務員が職を辞する時に届け出る書類です。なので一般的なサラリーマンやOLさんは当てはまりません。
◆退職を決断した際の実際の流れ自分はこうでした
退職届と退職願、そして辞表の違いはなんとなくわかりましたか?
では次に、退職を決断した際の一般的な流れを説明します。
一般的な退職までの流れ
1・退職を決断・・・・・・・・・・・消化有給や転職なども頭に入れ退職日を決める
2・会社の就業規則を理解する・・・・会社によって違いはあるが1ヶ月前~3ヶ月ぐらいがほとんど
3・直属の上司に退職願を提出・・・・あとで話しますが、退職願を出す前に上司に相談した方がよいかと
4・会社が承認後、退職届を提出・・・必要ない場合もある
5・引き継ぎ・・・・・・・・・・・・飛ぶ鳥後を濁さずです。
6・消化有給
管理人の実際の体験
これが、一般的な流れと言われてますが実際はどうだったかを自分の経験から記載します。
あくまで、会社によると思うのでこれで良いと言うわけではないので参考程度にしてください。
1・退職を決断
子供も大きくなり正直、今の仕事をこれ以上続けるより別の仕事(独立)をした方が良いと考えていたとき職場の人間関係や環境がとても憂鬱だったので年内(12月31日)で退職を決意
2・上司に退職の意思を伝える
仕事的に、だれでも簡単にできる仕事では無いと思っていたので4ヶ月半前(お盆休み前)に課長に話しました。
自分は平社員だったので直属の上司と言えば班長になるんですが結局、課長に言ってくれと言われたのでそうしました。
3・退職願の提出を求められる。
9月半ばぐらいに退職届の提出を求められ提出
4・引き継ぎ開始
5・有給消化
その後、社服やバッジ退職後は健康保険証などを返却しますが、リアルで見て如何でしたか?
ここで、一般的な流れと大きく違うのは退職届を提出していませんよね。
その前の会社もそうでしたが、普通はどちらか一つでよく通常は退職願を提出します。
まあ、会社によっては二つ出させる所もあるのかもですが、退職届や退職願と言うのは会社にとってその社員が自ら辞める事を選択した証拠となります。
後々、裁判などになったときの証拠と言うことです。
ならば、本来は一つで十分だと思います。
◆退職願・退職届の書き方と渡し方
次に、退職届、退職願の書き方と渡し方についてですが、退職届も退職願も会社によってはそれどれホーマットが用意されている場合もあります。
そのときは、会社の指示に従ってください。
退職届や退職願のテンプレート
退職届や退職願のテンプレートって正直、ネットで検索するといくらでも出てきます。
なので、ここでは自分が実際に書いたものをアップし要点を説明します。
尚、実際はこれを手書きで書き直し提出しました。
一発でOKだったので参考にしてください。
実際の退職願
ポイント
・退職願の次に「私儀」と記載
・退職日の明記
・提出日を記載
・部課係などを記載し氏名捺印(シャチハタ不可)
・最後に、会社名と代表者あて(社長)にする。
※退職理由は自己都合の場合はすべて「一身上の都合」にしてください(退職届・退職願共通)
※会社都合の場合は後で述べます。
退職届
退職届は基本的には書く必要は無いと思いますが書く場合は以下を変更します。
退職願い→退職届
退職させて頂きたくここにお願い申し上げます→退職させて頂きます
2つ出す場合には提出日も異なるので変更してください。
用紙やペン、封筒は
用紙は無地のA4サイズが良いでしょう。書き終わったら用紙を3つ折りして封筒に入れます。
ペンは黒の万年筆かボールペンで書き、封筒は白を用意してください。
表面に「退職願或いは退職届」裏は部課係名と氏名です。
退職願・退職届の渡し方
退職願・退職届は通常、直属の上司に手渡しします。訳ありで会社に出社できない場合には郵送も有りですが普通は、直属の上司に手渡しします。
十中八九、理由を聞かれるため、上司も貴方もそれなりに時間があるときにしましょう。
自分は、先にも書きましたが退職願を出す前に上司に口頭で伝えていました。
これが一番、スムーズに退職願や退職届を渡す方法だと思います。
◆直属の上司が退職願・退職願を受け取ってくれない場合の対処
普通は、退職したい旨を話せばスムーズに受け取って貰えますが中には引き留められたり拒まれる人も一定数いらっしゃるかもしれません。
直属の上司に受け取りを拒否された場合の対処法です。もし直属の上司が拒み退職届・退職願を受け取ってくれない場合にはその又上の上司に相談しましょう。
これはたとえば、直属の上司が課長ならその上の部長に相談すると言うことです。では、その上の上司も拒んだらって成りますがその時は直接、総務の人事課へ相談しまします。
じゃあ、そこでも拒否されたら・・?
普通の会社ならあり得ませんがブラック企業だと有るかもですね。そのときは、上司に労働基準監督署へ相談する旨を伝えてください。普通はこれで退職を認めるはずですがもしまだ訳のわからぬ拒否を続けるようなら本当に相談してください。悪いようには成らないはずです。
◆退職理由による書き方の違い
実は、退職の状況により退職届・退職願の退職理由が変わってきます。順に説明します。
自己都合退職
自己都合退職とは読んで字のごとく自分の都合により退職することで、転職、家庭の事情、独立など自分の意思で退職する場合です。
これらはすべて「一身上の都合」と明記します。
ちなみに、他の理由だと受理されないので必ず、そうしてください。
一部、パワハラやセクハラ嫌がらせなどで精神的に追い詰められた場合などは会社都合として退職後、扱われる場合が有ります。
詳しくは、労働基準監督署などに問い合わせるとよいでしょう。
会社都合
倒産や解雇、早期退職などで退職する場合は会社都合となります。
本来は会社都合の場合には退職届も退職願も必要ありませんが会社から求められた場合には提出する必要があります。
その際の退職理由はそのままの理由を書きます。
◆自己都合・会社都合それぞれのメリットとデメリット
会社都合と、自己都合にはそれぞれメリットとデメリットが存在します。
一般的には圧倒的に、会社都合の方がメリットが多く良いとされてます。
確かに、そうなのですが実はそれぞれにメリットとデメリットが存在します。
ここではそれらを簡単に説明します。
自己都合のメリット
退職理由はどんな理由でも一身上の都合
自己都合の場合には先にも書きましたがどのような理由であっても「一身上の都合」ですみます。ようするに、理由などどうでも良いと言うことです。
再就職する際、面接で退職理由を問われない。
まあ、理由ぐらいは聞かれますが会社都合とくらべ、深く追求される事はあまり有りません。
自己都合のデメリット
待期期間2カ月+7日間を経るまで失業給付金を受け取れない
いわゆる、雇用保険の給付が2ヶ月以上(実際は3ヶ月以上)支給されません。会社都合にくらべ、かなり支給率は低くなります。
その為、直ぐに転職しない場合には最低でも4ヶ月は生活できる貯蓄が必要です。
会社都合のメリット
失業給付金の支給を早く貰える
自己都合と逆で会社都合だと支給率が早いです。具体的には7日の待機期間後直ぐの支給となります。
しかも、支給率も高いのが特徴です。
会社都合のデメリット
面接時、質問事項が増える
倒産などの場合は問題は無いと思いますが、解雇の場合は深く追求される場合もあります。まあ、解雇以外なら普通に理由を話せば良いと思います。
◆よくあるQ&A
最後によくあるQ&Aをまとめてみました。
退職届・退職願は横書きでも良いのか
原則は縦書きですが、会社から横書きの指示があった場合には横書きで提出してください。
ドラマのように上司に急に退職願を出すのもOK?
法的には、退職の2週間前以上ならOKですが、その後の手続きなど円満退職を望むのなら絶対にNGです。
アルバイトの退職願や退職届の書き方は?
アルバイトやパートの方は基本的には必要ありません。
ですが、これも会社ごとに規約があるため、会社の指示に従ってください。
原則、必要無くても雇用形態にかかわらず、これらの書類が必要とされる企業も存在します。
◆まとめ
退職届や退職願の書き方を説明するサイトは公式なものも沢山有りますが、この記事では自分の経験も踏まえ調べたことをまとめてみました。
冒頭でもお話ししましたが、初めて退職願を書いた時はネットがまだ無い時代でした。
今は、便利になりこの手の記事はいくらでも検索できます。
便利になりましたね^^
この記事をご覧に成った貴方が、退職を期にさらに加速することをお祈り致します。
ご訪問、有り難うございました。
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