退職後の健康保険について悩んでいませんか?日本では、会社を退職した後に選べる健康保険の選択肢として、以下の3つがあります。
- 任意継続被保険者制度(任意継続)
- 国民健康保険(国保)
- 家族の健康保険の扶養に入る
これらの選択肢にはそれぞれメリット・デメリットがあり、「どれが一番お得か」は人によって異なります。本記事では、各制度の仕組みや手続き方法、選び方のポイントをわかりやすく解説し、2025年の最新情報に基づいた最適な選択をサポートします。
【目次】
- 任意継続被保険者制度とは?
- 国民健康保険とは?
- 家族の扶養に入るとは?
- 各保険の比較:メリット・デメリット
- ケース別おすすめ保険プラン
- 手続きの期限・必要書類まとめ
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:退職後の健康保険、どれが一番お得?
1. 任意継続被保険者制度とは?
概要
任意継続被保険者制度とは、会社の健康保険(健康保険組合または協会けんぽ)に2年間限定で継続加入できる制度です。退職後も同じ保険証を使い、同様の給付が受けられます。
加入条件
- 退職日までに継続して2ヶ月以上その健康保険に加入していた
- 退職日から20日以内に申請
保険料
- 保険料は全額自己負担(労使折半がなくなるため、実質2倍)
- 上限あり(協会けんぽの場合、標準報酬月額の上限:30万円が基準)
メリット
- 保険証を変えずに使える
- 高額療養費制度、人間ドック補助などの付加給付も継続
- 家族もそのまま扶養扱いにできる
デメリット
- 2年間で終了。以降は国保などに切り替えが必要
- 保険料が固定で、収入減でも安くならない
2. 国民健康保険とは?
概要
国民健康保険は、市区町村が運営する健康保険制度で、会社員ではない自営業者や退職者が加入します。
加入手続き
- 退職日から14日以内に住所地の市区町村役場で手続き
- マイナンバー、本人確認書類、離職票などが必要
保険料
- 世帯単位で課税所得・資産に基づき算定
- 所得が少ないと軽減措置あり(最大7割軽減)
メリット
- 所得に応じて保険料が変動する
- 所得がゼロや低い人は安く抑えられる
- 加入後すぐに保険証が交付される自治体も多い
デメリット
- 保険料の計算が複雑
- 付加給付などのサービスは基本的に無い
- 世帯全員分の保険料を支払う必要あり
3. 家族の扶養に入るとは?
概要
配偶者や親など、会社の健康保険に加入している家族の「扶養」に入ることで、本人の健康保険料が0円になります。
加入条件
- 年収130万円未満(60歳以上は180万円未満)
- 雇用保険の失業給付を受給していない、または受給額が少ない
- 被扶養者として認定されること(審査あり)
メリット
- 健康保険料の自己負担がゼロ
- 高額療養費制度、付加給付なども利用可
- 家族の保険証がそのまま使える
デメリット
- 扶養認定のための審査が厳格
- 一度扶養に入っても、パート収入などで年収基準を超えると扶養から外れる
4. 各保険の比較:メリット・デメリットまとめ
項目 | 任意継続 | 国民健康保険 | 家族の扶養 |
---|---|---|---|
保険料 | 退職時の約2倍(固定) | 所得・資産により変動 | 0円 |
加入手続きの期限 | 退職後20日以内 | 退職後14日以内 | 特に期限なし |
サービス(人間ドック等) | 継続利用可能 | 原則利用不可 | 被保険者に準じる |
加入可能期間 | 最大2年 | 無期限(変更可) | 無期限(条件を満たせば) |
向いている人 | 扶養家族がいる収入安定者 | 所得が少ない単身者 | 無収入・無職の専業者 |
5. ケース別おすすめ保険プラン
ケース1:退職後に失業給付を受け取る予定の人
➡ 任意継続または国保 失業給付があるため、扶養には入れない。任意継続の保険料が高ければ、国保も検討。
ケース2:退職後、無収入でパート予定の人
➡ 扶養 年収130万円未満を維持できるなら扶養がお得。保険料0円でフルサービス。
ケース3:収入が不安定な単身者
➡ 国民健康保険 所得が少なければ軽減措置があるため、保険料を抑えられる。
6. 手続きの期限・必要書類まとめ
保険制度 | 手続き期限 | 必要書類 |
---|---|---|
任意継続 | 退職後20日以内 | 資格喪失証明書、申請書類など |
国民健康保険 | 退職後14日以内 | 離職票、マイナンバー、身分証明 |
扶養 | 期限なし(早めに) | 雇用保険通知、収入証明など |
7. よくある質問(FAQ)
Q:退職後すぐに病院を使いたい場合は?
A:任意継続なら保険証がそのまま使えます。国保は即日交付が可能な自治体も。
Q:失業保険を受け取ると扶養に入れないの?
A:失業給付の日額が3,612円以上の場合、扶養認定不可となります。
Q:2年後、任意継続が終わったら?
A:自動的に国保へ切り替え。手続きが必要なので注意。
8. まとめ:退職後の健康保険、どれが一番お得?
退職後の健康保険選びは、「年収」「資産」「家族構成」によって最適な選択が異なります。以下のポイントを基に、自分に合った保険を選びましょう。
- 扶養に入れるなら最もお得
- 任意継続は2年間の短期的選択肢
- 国民健康保険は収入に応じて調整可能
退職前に各制度の保険料見積もりを確認し、制度ごとの違いを理解したうえで計画的に選ぶことが、損をしないコツです。
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