育休は1年近くにも及ぶので職場復帰をためらうケースが多いのは事実だと思います。
退職を検討する理由は様々で有り、人それぞれでです。
しかし、あまり経験することの無い事なので不安も多いと思います。
今日は、そんな貴女の為に少しでもお役に立てばと思い記事にしました。
◆その他退職に関する記事◆
仕事 を 辞めると思ったら、必ず知っておくべき事と注意点のまとめ
◆育休中に退職は可能?
ずばり、育休中に退職は可能なのか?
結論から言えば可能です。ただし、法律では最低2週間前と定めているのでその前ならと言う前提でですが仮、
会社の就業規則が1ヶ月~3ヶ月前だったとしても法律が優先されるため退職は可能です。
しかし、法的には良くてもマナーに欠けるのは事実です。
後ほど述べますが、そもそも育休とは復帰を前提に取得するものなので、そのまま退職というのならそれなりの理由は必要です。
しかしそれは、あくまでマナーの問題で有り育休中でも退職は可能です。
自分の務めていた会社でも一定数いらっしゃいました。
自分はそれらの方々と直接、話をしたわけでは無いので聞いた話しですが、ほとんどの方たちは折り合いをつけ、円満退職だったようです。
◆退職までのスムーズな流れ
退職を決意し実際に退職するまで、出来ればスムーズに進めたいですよね。
まずはそのポイントについてです。
退職するまでに決めておくこと
退職を決める前に以下の項目をご主人やご両親などと相談しておきましょう。
収入面
退職すると当然ながら収入面で支障が出ます。直ぐに転職する場合ならそれほど心配はありませんが、
専業主婦に成るのなら、資金面を検討する必要があります。
後ほど述べる、手当等も加味し検討する必要があります。
転職か専業主婦か
前の項目とかぶりますが、そもそも退職後直ぐに転職するのかしばらくは専業主婦なのか、それとも完全な専業主婦になるのかを決める必要があります。
退職は職場の誰にどのように伝えるか
退職を決めたからと言っていきなり、会社へ退職届を提出するのはマナーに欠けます。
まずは、会社の上司に相談します。直属の上司に電話を入れ「お話ししたいことがあります」と伝え、日にちを決めて会社へ出向きます。
そこで、退職の意思を伝え育休後、復帰できなかった事を詫びて退職願・退職届の提出の指示を受けてください。
退職理由と伝え方
退職理由はできるだけ正直に伝えましょう。
正直と言っても、会社や仕事に対する不満人間関係はNGです。
これらの理由は十中八九、部署替えなどの方向で話を持って行かれます。
たとえば、子供を任せられる人もいず、保育所なども空きが無いとか、子供の体調や育児との両立への不安などは
退職理由として認められると思います。
勿論、あまり良い顔はされないことは覚悟が必要です。
まま、一番良いのはご主人とそのご両親が退職を希望しているのでやもえなく・・・
みたいな理由が妥当かなと思います。
伝える際には、お詫びの気持ちも忘れずに伝えてくださいね。
育児休暇というものは本来、復帰を前提に取れる休暇である事をお忘れ無くです^^
退職はいつ伝える?
理想を言えば就業規則に従い1ヶ月~3ヶ月前ぐらいが良いですね。ただ就業規則は会社によっても違いますし引き継ぎなども関係してきます。
普通は有休消化も頭に入れる必要がありますがすでに育児休暇を取られているのでここはケースバイケースです。
復帰を待っていてくれた職場の方々の心情を考慮しできるだけS会社の要望を飲む形が良いと思います。
ようするに、いつ伝えるかは貴女の希望退職日と引き継ぎの完了や有給休暇残等を逆算し上司と相談しましょう。
返却物の確認
会社をする事が決まったら、社章や会社のPCやスマホ、タブレット、名刺、健康保険証など会社のものを期日までに返却します。
この中で、PCやスマホ、タブレット、名刺などは直ぐにでも返却可能だと思いますが、
健康保険は、ギリギリまで持っていた方が何かと便利です。
早めに会社へ保険証を返却し、たとえば国民健康保険或いはご主人の扶養に入ろうとしても原則できないので注意が必要です。
会社から受け取るもの
次に会社から受け取るものですが以下のようなものがあります。
・年金手帳(国民年金の手続きに必要ですが個人で管理している場合もある)
・源泉徴収所(年末調整や転職する際に必要です)
・離職票(ハローワークや国民年金、国民健康保険などの手続きに必要)
・健康保険資格喪失証明書(国民年金、国民健康保険などの手続きに必要)
できれば一度、復帰する
もし可能ならば育休中にそのまま退職するのでは無く、一度復帰しその後退職の手続きを踏むのが理想です。
これなら、引き継ぎもしっかり出来るし会社側の負担も和らぎ、
円満退職が可能です。長く休んでいるとそのまま辞めたくなる気持ちはよくわかりますが、
その後の気まずさを考えるとですね。
勇気がいることですが子供さんのためにもママは強くなくては成りません。
子供やご家庭の事情にもよるので一概には言えませんが、
成るように成ると腹をくくり一度、復帰してから退職手続きをするのがお勧めです。
引き継ぎ
出来れば復帰後、十分な時間を持ち業務を引き継ぐのがベストですが、
復帰せずにそのまま退職した場合でも、業務に関する質問などはできる限り協力してあげてください。
もう関係ないと思っていてもいつかどこかでまた、関わることもあるかもしれません。(子供の学校行事など)
色々事情があるかもですが、出来ればそうしてあげてくださいね。
◆育休中に退職を電話のみですませたい場合
前にも言いましたが、基本的には会社に行き直属の上司に直接伝えるのがマナーです。
しかし何らかの理由により、電話で済ませたい場合もあるかと思います。
その場合は、普通に退職を切り出す以上に丁寧に話をする必要があります。
育休中に退職を電話のみですませたい場合の例文
以下は、退職を電話で伝える例文で退職を電話ですませる時のポイントと注意点で記載したものです
参考にしてください。
ご無沙汰しております。お忙しい中、失礼します。
実は、お電話で大変に恐縮ですが来年度から復帰予定でしたが、夫や両親とも相談し今年度をもって退職させて頂きたく存じます。
今まで、色々と有り難うございました。宜しくお願いします。
前にも言ったようにご主人やそのご両親と相談した結果、にするとスムーズに事が運ぶと思います。
勿論、それでも色々と聞かれると思うのでその時は、話せる範囲で本当のことを離してくださいね。
◆育休中に退職をメールのみですませたい場合
これは絶対にいかなる理由があってもNGと心得ておいてください。
貴女の会社がどのような会社であろうと、社会人としてのモラルをほぼ100%の人が疑います。
◆育児に関する手当と退職後の雇用保険の受け取り
ここからは、育児休業給付金などのように出産を理由に休業した際にもらうことができる手当と退職後、支給される雇用保険について簡単に述べます。
まずは、出産、育児等で支払われる手当には育児休業給付金、出産手当金、出産一時金の3種類が有ります。
また退職後は、働く意思があり働けることとと言う条件付きですがもらえる手当に雇用保険があります。
育児休業給付金
育児休業給付金とは、育休手当とも呼ばれていて、従業員が育休中に雇用保険から支払われる給付金のことです。
育休を取得し給料をもらっていない期間、収入を補う目的で支給される手当と言うことです。
この>育児休業給付金は女性だけでは無く、男性でも育休を取得すれば支払い対象と成ります。
なので、場合によっては夫婦で育休を取るのも良いかもです^^
ただ、まだまだ日本の企業はそこまで理解のある所ばかりでもないし、旦那さんの場合、
同僚の目なども気になることでしょう。
でも本来、子供は夫婦でそだてるものだし育児は本当に大変だと思います。
自分が若かった頃は考えられない事でしたが、できれば夫婦で取得すべきだと思います。
話はそれましたが、この育児休業給付金は原則、子供が1歳になるまで受けとる事ができます。
尚、所定の条件を満たせば最長2歳まで受け取ることが可能です。
給付の条件は雇用保険の加入者で有り、月11日以上働いた月が育休に入る前の2年間で12ヶ月以上で且つ育休中の就業日数が月10日以下
及び育休中に育休前の賃金の8割以上が支払われていない時と成ります。
ちなみに2歳まで受け取ることが可能になるのは、保育所に入所できないなど職場復帰が難しい場合と成ります。
尚、この育児休業給付金は育休中の生活保護が目的であるため退職してしまうと受給は出来ません。
しかし、すでに受けとったものに関しては原則、返金する必要はありません。
出産手当金
出産手当金は健康保険に加入している被保険者本人のみを対象としたもので、産休中の給料が払われていない或いはは出産手当金よりも少ない場合に支給されます。
他の条件としては、加入期間が継続して1年以上あり出産手当金の支給期間に退職日が属していることと退職日に出勤していないことだそうです。
ちょっとわかりにくいかもですが、早い話が出産のために会社を休んでいて(産休)会社には所属しているが給料が出産手当より低い場合支給されると言うことです。
ちなみのこの出産手当金は退職してからでも条件を満たせば支給対象に成ります。
退職後出産手当金をもらう条件
退職まで1年以上勤務していて出産手当金の支給期間内に退職していることが条件です。
つまり、支給期間(出産予定日前42日 + 出産予定日から遅れた出産日までの日数+産後56日)この期間内に退職していることが条件になります。
出産一時金
この出産一時金は男性の自分にもなじみのある給付金です。
出産一時金は、分娩費用の補助を目的とした給付金で出産日が妊娠4ヶ月以降であれば、生産・死産を問わず給付されます。
出産一時金の給付条件は健康保険被保険者か被扶養者で被保険者期間が1年以上の被保険者に支給されます。
すなわち、貴女がが健康保険に加入しているもしくは配偶者の健康保険の被扶養者なら支給される手当です。
時分はこの手当を子供が3人いるため3回もらいましたが当時は30万ぐらいでした。
今は42万円ほどだそうなので有効に使ってくださいね^^
雇用保険
雇用保険は別名、失業保険とも呼ばれ退職をしたが直ぐに働ける状態で働く意思がある人が対象と成る手当です。
なので、育休中に退職し直ぐに働く意思のない方は受給対象には成りません。
ただ、受給期間の延長は可能なので働けるように成れば就職活動中は受給されます。
雇用保険に関しては、いずれハローワークの記事を書こうと思っているのでそこで詳しく書く予定ですが、
働く意思がなくても、働ける状態なら雇用保険をもらうことは可能です。
いずれにせよ、もらえるものは病気以外ならもらっておいた方が良いと思うので参考にしてくださいね。
◆育休中に退職し転職
最後に、退職後に転職する際のポイントを簡単に記載します。
育休明けの転職のリスクとは
育休明けの転職にはリスクもあります。まずはそれから記載します。
転職先の企業の対応
転職先の企業で当然、面接を受けることに成りますが面接官は内心「直ぐ辞めてしまうのでは」と疑いを持ちます。
これは、仕方がないことですができるだけ退職理由を伝え、誠意を持って貴女のやる気を伝えればきっと大丈夫だと思います。
貴女の受け答えにより、面接官が安心するように自信を持って挑みましょう。
時短勤務や休暇がすぐに使えない
子どもが3歳になるまで勤務時間を短縮できる「時短勤務制度」というものが有りますが、
時短勤務については、入社後1年未満の労働者を対象から除外している企業が大多数なので
対象外となる可能性があります。
子どもの預け先
保育所の申し込みには就労証明書が必要となりますがこれは会社で発行してもらうものです。
転職のタイミングで直ぐに発行してもらっても良いのですが遅くなるので退職前に受け取っておく必要があります。
保育園の応募は承認されるまで時間がかかることを覚えておいてください。
ちなみに自分の妻は、両親が近くにいたので保育園は最初の子供だけでした。
このように、親族をたよるのも良いのですが無理ならば後ほど述べる「行政」を頼るのも一考です。
新しい環境でのストレス
新しい職場へ行くことで必ず、一定のストレスが生じます。
たとえ好きな仕事だったとしても、人間は新しい環境に慣れるまでは必ずと言って良いほどストレスを感じます。
旦那様に協力してもらい家事や育児を共に楽しむようにすると良いかもです。
また、可愛い子供さんお顔を見ればかなり解消されるかもしれませんね^^
転職先を探すときの注意
転職を探す際の注意ポイントです。
会社の風土
その会社の雰囲気が育児に対して理解があるのかどうかです。互いに助け合い補い合う事が出来ないところだと後々、大変です。
業務のホローなどいざというとき、周りの理解があるかどうかは大事なことです。
その職場の上司に子育てと両立されている方がいらっしゃれば話を聞くのも良いかもしれません。
仕事との両立に理解があるか
前の項目ともかぶりますが、子供が小さいうちは突然の病気などは良くある話ですよね。
うちでも妻は子供が小さいときはちょくちょく休み、電話する姿がとてもかわいそうに思いました。
小さいときは、必ずと言って良いほど子供は具合が悪くなります。
その時、一番頼りになるのはやはりママです。
でも、なかなか肩身の狭い思いをするのは事実だと思います。組織は利益のみを求めるものですから。
女性の管理職の方が一定数いるような場合はかなり見込みはありますが、育休後仕事復帰の実績などもできれば確認しておくと良いと思います。
また、その部署に貴女と同じ仕事が出来る人がいるかどうかも大事なので抑えましょう。
転職を成功させるポイント
ここでは転職を成功させるポイントを記載します。
転職までのスケジュール
まず、復帰の3カ月くらい前から転職活動をしましょう。保育園に預ける場合でも育休中は原則預けることは出来ません。
もし子供を預ける必要があり、身内にも(ご両親など)預けられないのなら行政の一時預かりサービスや、有償ボランティアなども有るようなのでそちらも検討してみてください。
転職先が決まったら、遅くとも復職予定日の1カ月前に会社へ退職の意思を伝えてください。
前にも書きましたが、早めに伝えることは円満退職のためにはとても重要です。
その後、諸手続きや仕事の処理を済ませ、引き継ぎ、有休消化、退職、転職先へ入社となります。
転職理由を明確にしておく
明確だと人は不思議とそこへパワーを注ぐものです。
貴女にとって転職することがどんな問題解決やスキルアップに成るのかを明確に説明できる位のレベルにしておくことです。
自分は何故転職するのか、そして育児との両立は可能なのかを優先順位をつけて明確にしておくと良いでしょう。
◆まとめ
如何だったでしょうか。
育休後の退職は自分自身では経験していませんが、多くの女性が子育てとの両立に悩み苦しむ投稿はネットでもよく拝見しました。
今回、退職、脱サラブログを立ち上げた事もあり、少しでもお役に立てばと思いまとめてみました。
育児ノイローゼと言う病気があるぐらい育児は大変なことだと思います。
それが元で、命を絶つというとても不幸で悲しい話も何度も聞きました。悲惨な結末を迎えることのないよう身内の方は勿論、社会全体で考えなければ成らない問題だと思います。
最後に、育休を理由の解雇は出来ないそうなので男性も積極的に育休を取り夫婦で子育てする喜びを味わって頂きたいと個人的には思います。
では
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